福島県の美しい海で、
17歳の若者が
漁師としての道を歩み始めています。東京から移住し、漁業の世界に飛び込んだのは
原瑛貴さん。彼は中学卒業後、福島県相馬市の漁師・高橋一泰さんのもとで修業を始めました。朝早く起き、寒い日も波の荒い日も、漁の技術を学びながら懸命に働いています。
原さんが漁師を目指すきっかけになったのは、小学生の時に福島で体験した釣りでした。「福島で教えてもらったから、絶対に福島で漁師になりたい」と強く思い、夢を叶えるために行動しました。
福島県の漁業は、
東日本大震災と
原発事故の影響で長い間試験操業が続いていました。しかし、
2021年3月に試験操業が終了し、本格的な漁業の再開に向けた動きが加速しています。2023年度には26人もの新人漁師が誕生し、震災後で最も多い人数となりました。
しかし、
福島の
漁業にはまだ課題もあります。水揚げ量は震災前の水準に戻っておらず、さらに2023年9月には原発の処理水の海洋放出が始まりました。
風評被害を心配する声もあります。
原さんも「大丈夫とは聞いているけど、本当に安全なのか不安」と正直な気持ちを語ります。それでも、「高橋さんのような素晴らしい漁師のもとで学べることが嬉しい。大変なこともあるけど、しっかり技術を身につけて頑張りたい」と前向きな姿勢を見せています。
原さんのように、
福島の海で
漁師を目指す人が増えることは、地域の未来にとって大きな希望です。高橋さんも「県外から来るのは珍しいが、とても嬉しい。これからはもっと多くの人に漁業の魅力を伝えていきたい」と語ります。
福島の海は、確かに震災の影響を受けました。しかし、そこで漁業を続ける人々の努力によって、少しずつ復活しています。原さんのような若い世代が挑戦することで、新しい漁業の未来が開けていくのです。
もし、あなたが海や魚に興味があるなら、一度漁業を体験してみてはどうでしょうか?朝日が輝く海、潮風の香り、新鮮な魚をとる喜び・・・・福島の海には、たくさんの魅力が詰まっています!
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